【何が違うの!?】ゲームモデラーと映像モデラーの仕事内容の違い

こんにちは、ゲーム業界キャラクターモデラーの鬼木です。(Twitterはコチラ!

※この記事を読むと分かること

ゲーム業界と映像業界のモデリングの仕事内容の違い

モデラー志望の学生さんのみなさん、将来の進路はもうお決まりですか?

絶対にゲーム会社がいい!って人もいれば、いや俺は映像の仕事がしたい!って人もいるかと思います。

それ以外にはどの業界でも構わないけどモデリングの仕事がしたいっていう純粋にCGが好きなタイプの人も一定数います。

では一つ質問ですが、ゲーム業界のモデラー(リアルタイム)と映像業界(プリレンダ)のモデラーの違いはご存知でしょうか?

どう違うのかがはっきり分かれば具体的に将来の目標を定められますよね。

実際にぼくがどちらの仕事もしてみて分かった(ゲームがメインだけど)業務内容の違いを書いていこうと思います。

ゲームは作れるデータ容量に制限がある

一番の違いはまずこの点でしょうか。

プリレンダは容量を特に気にせずクオリティをしっかり詰めた上でじっくり時間をかけてレンダリングして映像にしています。(PIXARのモンスターズ・ユニバーシティではレンダリング時間が平均して1秒ごとに600時間かかったそうです。

一方ゲームはプレイヤーがゲーム内でアクションを起こしたときでも処理落ちしないようにリアルタイムに画面にCGを描画し続けなければいけません。

そのため、このキャラクターは何ポリゴン以内でとかテクスチャサイズはノーマルマップだけ4096×4096で~とか細かく指定されます。(※だいたいPC、NPC、ボス、ザコ、とかカテゴリーで分けられる)

この容量制限との闘いで時にはクオリティを犠牲にしなければならないので、その点が嫌で細かいところまで作りこめるプリレンダの方を志望する人も多いです。

ぼくは逆に多少制限がある中で最大限できることをやるのが楽しいタイプですね。縛りプレイみたいで。笑

キャラクターモデラーの仕事範囲

キャラクターモデラーはプリレンダとゲームで仕事の範囲が異なります。

プリレンダの場合はモデリング、UV、シェーディング。

あたりが作業範囲になることが多いですが

ゲームの場合はモデリング、スキンウェイト、UV、シェーディング。

といったようにジョイントを仕込んで動かせるようにするところまでが作業範囲になることが多いです。

それと使えるポリゴン数にも制限がありますからあまりシルエットに影響しない細かい造形はモデルで作るのではなくテクスチャで表現する必要があります。

そのため、ゲームではハイポリゴンでクオリティの高いモデルを一旦作って、それをゲームで使えるローポリゴンに貼るノーマルマップに焼き込む「ノーマルベイク」という作業が重要になってきます。

モデルを作成

スカルプトモデルを作成

ベイクしてノーマルマップを貼ってローポリゴンなのにハイポリゴンの見た目に!!

>>上記のキャラクターのメイキングはこちら!!

背景モデラーの仕事内容

背景モデラーも映像とゲームでけっこう違います。

プリレンダの場合演出に沿ったカメラワークに収まる画面内だけを作りこむことが多いかと思います。(裏側は作ってなくてハリボテだったり)

ゲームの場合はキャラクターが世界を歩き回るのでよほどの遠景でもない限り室内込みで360°作りこむことが多いですね。

オープンワールドのゲームだととんでもない物量になりそう…笑(めり込み防止のためにコリジョン(衝突判定)も仕込まなきゃいけないし)

ゲーム内のギミックだったり敵の配置だったりの地形や構造を、プランナーと密接に作っていくことも会社によってはあります。

レンダリング時間の有無

レンダリング時間も変わってきます。

プリレンダの場合は修正のたびに長い時間レンダリングして画像ができあがるまで待たなければいけない時間が発生することがありました。(レンダリング用のパソコンがたくさんあればいいですが小さな会社はそうもいきませんからね。笑)

ゲームの場合はV-rayやArnoldなどのレンダリングソフトを使うのではなくUE4やUnity、または自社開発したゲームエンジンを使ってリアルタイムに描画しているので基本的にレンダリング待ち、といった時間が発生しません。

修正内容が瞬時に反映されるのもぼくがゲームの仕事が好きな理由のひとつです。待ってられません。笑

とはいえ最近は映像の仕事でもUE4なんかのゲームエンジンを使用してムービーを作る事例も出てきていますので、徐々に垣根がなくなってきたなーという印象はあります。

まとめ

単純なクオリティ面ではプリレンダの方が高くて作りこんでいくのが大変だけどゲームの方は総合的にやること多いなって感想です。どちらも楽しいけどね!

将来どんな仕事がしたいかの参考になれば幸いです。

それではまた、次の記事で!!